臨床現場で患者様から
「私はどうすれば良いでしょうか?」
など相談されることはありませんか?
また患者様に限らず、友達、家族、恋人などからも一度は相談された経験があるのではないでしょうか。
さてではそんな時皆さんはどういった対応をされているでしょうか?
親身になって、話を聞いてあげますか?
的確なアドバイスをしますか?
自分の経験論を説き続けますか?
答えは人それぞれ違うと思いますが、今回は「心理学」という観点から、一般的にカウンセラーと呼ばれる人たちは一体このような場合どうしているのか。
そういった部分をお話ししていこうと思います。
ではまずはじめに、「カウンセラー」という職業に対し、皆さんはどのような印象をお持ちになるでしょうか。
「自分の悩みに対して解答を導いてくれる人」
「心の問題を即座に解決してくれる人」
こういった印象を持たれる方は多いのではないでしょうか。
しかし、実際にはカウンセラーと呼ばれる人たちはこういった「答え」を与えることはしないそうです。
なぜなら、その人の悩みや問題というのはその人に与えられた「人生の宿題」のようなものだからだそうです。
僕たちは、生きていると沢山の悩みや問題にぶつかります。
しかし、この悩みこそが自分自身を大きく成長させるチャンスとなるのです。
というのも私達は、うまくいってる時ほど自分を見つめ直したり、振り返ることをしません。
しかし、何か問題にぶつかったり、目の前に壁が立ちはだかると
「どうすれば良いのか」
「自分のどこが悪かったのか」
といったように、自分を振り返り、見つめ直すのです。
ですから、こういった悩みや問題が起きている時こそ自分自身を大きく成長させることができるチャンスになるのです。
しかし、良かれと思ってカウンセラーが一方的に相談者に答えを与えてしまうと、その悩みを抱えている本人の気づきや成長のきっかけを奪ってしまうことになります。
ですから、人に相談されたとき。
勿論、答えを与えることによって良い方向に進む場合もありますが、ただその人にとってのその悩みは人生にとって必要な悩みであり、大きく成長するタイミングであるかもしれません。
逆にもし、今現在自分自身に対する悩みや問題を抱えられている人がいましたら、その悩みはきっと「人生の宿題」であり、これから大きく発展していくための材料の一つなのかもしれません。
投げ出さず、あきらめず、今の自分を少しバージョンアップできるチャンスと思ってその悩みと向き合ってみてはいかがでしょうか?