こんにちわ!きんたろーブログ(@kintaroblog)です!(^^)!
僕は、脳卒中のリハビリテーションにて、沢山のセラピストとディスカッションしたり、症例発表会に参加させていただく中で、いつも疑問というか「ん?」と違和感を持つことがあります。それが
『片麻痺の病態解釈として筋力低下と短絡的に結びつけてしまう臨床思考』
レジュメをみても話をしても、なんでか#1には『麻痺側の筋力低下』があることが頻繁にあります。
勿論、二次的な障害で筋力自体が低下している例もあると思うので、筋力低下を持ち出すこと自体は悪いと思っていません。ただ…
「運動(随意運動)が生じない結果をあまりにも短絡的に筋力低下と結びつけてしまう臨床思考がどうなのか」
これに大きな疑問を抱いているわけです。
「片麻痺という病態生理はそんな単純なものではない」
と思うのです。
確かに、運動や行為が起こせなければ結果としては
”筋力が低下しているように見えます”
しかしそれは本当に筋力が低下しているのでしょうか?
それとももっと複雑に神経系のプロセスや環境要因によって筋力が発揮できないのでしょうか?
それともどちらにも当てはまらないのか・・・
運動が生じなければ結果として「筋力が低下している」ようにも見えますが、なぜそのようになっているかというのはブラックボックスになっていて、その原因追求というのはあまりなされていない気がします。
さらに、「筋力が低下している。だから筋力増強訓練」といった画一的な治療戦略では痙性パターンが強くなってしまったり、運動の誤学習をしてしまう可能性が大いに考えられます。
ただ、僕自身口では
と言いながらも
「では筋力低下ではない証拠は?」
といわれると、正直それを判定できる評価バッテリーを知りません。(ここまで偉そうなこと言ってすみません)
そこで、どうにか
なんて色々調べた末、最近「これだったらもしかしたら…」
と思うものを見つけたので、自分の考えの整理もかねて少しお伝えできればと思います。
まず、さっそくですがその答えから言いますと・・・
「スパインダイナミクス理論」
です。
スパインダイナミクス理論と言えば、脇元幸一先生が発足させた理論ですが、その中では主にヒトを力学的物質ととらえ理論体系を形づくっています。
今回僕が「これいけるんじゃないか?・・・」とヒントにさせていただいたのは、このスパインダイナミクス理論で用いられる「WBI」と「%MV」の関係性です。
『筋力低下を問題提議したいなら、まずは筋力を可視化しないと話にならないだろう』
というところから、今回ご参考にさせていただきました。
では、そもそも「WBI」と「%MV」とは何なのか・・・
☆合わせて読みたい☆ WBIと%MVの関係性 |