新人セラピスト(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)とリハビリ学生を応援するためのブログ

自分自身に劣等感が強いのはなぜ?

スポンサーリンク

生きていると

 

「なぜ自分はこんなにもダメなんだろう」

「もっとあの人のようになりたいなあ・・・」

 

など、不甲斐ない自分やダメな部分がある自分に対して劣等感を感じたことはないでしょうか?

 

昔、僕はこんな風に思うことがとても強くありました。

 

そして、この自分自身にある劣等感が自分の中だけで済めばよいのですが、時としてその自分の不完全さを周囲に求めていたこともありました。

 

今考えると、すごく身勝手だったなと猛省する一方で、同じように自分自身に劣等感を抱いている人っていらっしゃらないでしょうか。

 

どうして人はこのような劣等感を感じるのか。

 

今日は、心理学の視点からこれについてお話ししていこうと思います。

 

‟劣等感”の心理学

未完の行為

ゲシュタルト心理学に「未完の行為」というものがあります。

 

これは、『自分の不完全さを感じている人は、他人や周囲に絶対的な完璧を求めてしまう』というものです。

 

この心理学的な背景には、発達の過程に両親や、部活をしている人であれば指導者の人から

 

「お前に〇〇ができたら」

「~だったら良いのに…」

 

といったような言い方をされ続けた結果であると考えられています。

 

失敗すると褒めてもらえない…

 

これは、元々は親や指導者からの愛情を欲するために生まれた感情で、このような感情から自然と『失敗できない自分』『完璧でいなければならない自分』を作り上げてしまっているのです。

 

結果、不安からすべてに強迫的になり、自分にも周囲にも完璧を求めてしまいます。

 

では次に、この図をご覧になったことがありますか?

 

 

これは

「完成された円より切れた円の方が脳裏に残る」

という認知心理学の考え方を示したものです。

 

ドーナツに例えるならば、ドーナツが丸々あれば安心して次へ移れますが、ドーナツが欠けていると「誰が食べたの?」と思考が欠けているドーナツに止まるといったような心理学的要因が加わるため印象に残りやすいそうです。

 

 

これは、いわゆる完璧主義である方の方が欠けている円により印象が残りやすいです。

 

つまり、これから何が言いたいかと言うと、完璧を求める人たちというのは、社会に出ると

 

「相手の悪いところを探すのが非常にうまい」です。

スポンサーリンク

 

その結果、相手が少しでも自分の気に入らないことをすると立腹したり拗ねたりとするような行動をとってしまいます。

 

でも少し現実世界を見渡してみてください。

 

現実世界では自分の理想通りではないことの方がほとんどじゃないですか?

 

そのため、こういった人たちの心はいつもイライラしているかブルーな気持ちになっています。

 

「心時代の夜明け」の著書である衛藤信之さんの言葉を借りるなら

 

完璧星人が完璧でない地球に円板で降り立ったら、いつも心の中は「最低!!」という感じでしょう

『心時代の夜明け』より

 

社会的に完璧と思われ、そして自分自身も完璧と思っている両親や、指導者に育てられた子供はいわば完璧人間なのかもしれません。

 

だから完璧を追い求め、自分の中にある不完全に対していつも劣等感や不満を抱えています。

 

そうすると、不完全すぎる環境を受容できない人は生きることそのものが辛くなってしまいます。

 

周囲に対しても同様です。

 

例えば恋愛などにおいてよく「理想が高い」なんて話しを聞きますが、これもその一つではないかと思います。

 

自分の理想の中での完璧な彼女(彼氏)像があるがゆえに、実際に付き合ったときにそこに少しでもギャップがあると、幻滅してしまうのです。

 

常に完璧を求め、より高いところを目指すことは非常に良いことであるとは思います。

 

しかし、一方で…

 

・その探求心が強迫的になっていないだろうか?

➪純粋に好きだから努力する気持ちがいつの間にか、『努力しないと勝てない』と強迫的になっていませんか?

 

・常に誰かより優位に立っていないと安心できないと感じてはいませんか?

➪キャリア・成績など、人よりも常に優れていないと不機嫌になるようなことはありませんか?

 

・周囲も自分と同じ価値観であると思っていませんか?

➪あなたの中の当たり前を他者に要求していませんか?あなたの中の当たり前が他者でも当たり前とは限りません。

 

「完璧」というのはその人個人の価値観でいとも簡単に変わります。

 

Aさんにとっての完璧は100点だとしても、Bさんにとっての完璧は80点ということもあります。

 

逆に言えば、いま不完全な自分に劣等感を抱いているあなたも、もしかしたら他者からみれば理想な人物にノミネートされている一人かもしれません。

 

そういった意味で、自分の不完全さというのは誰しもあるもので、だからこそそれを受け入れていく必要があるかもしれません。

 

自分が今をハッピーと思えるように、欠点ばかりではなく良いところに沢山目を向けてみてはいかがでしょうか?

人は弱い存在で、自分なりに強くなろうと努力するから素晴らしいんだ。

衛藤信之

 

 

 

スポンサーリンク