新人セラピスト(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)とリハビリ学生を応援するためのブログ

今日の英論抄読~力が抜けない患者さん~

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今日の英論紹介

力が抜けない患者さん

さて皆さんこんばんわ!

滅多にできない英論紹介の日です!

 

なぜ滅多にできないかと言いますと。。。(笑)

 

「翻訳に時間かかるんです!!!(笑)」

 

グーグル先生とかに頼めばひょいっと翻訳してくれるんですけどね(笑)

ただ、経験ある方は分かると思うんですが、訳がでたらめなときないですか?(笑)

 

なので時間はかかりますが地道に辞書を利用して毎日少しずつ訳しています。。。

 

さぁ!(笑)

では今日の内容に入りたいと思います。

今日のテーマはずばり

「力を抜いている時の脳の働き」です!

 

なぜ、今回このテーマをチョイスしたかというと・・・

臨床中

”力を抜いているつもりなのに全然抜けていない患者さん”

って非常に多くはないでしょうか?

 

僕は、この現象良くあるなー。と感じるのですが皆さんはいかがですか?

 

もし同じような疑問を持たれている方がいましたら、今日はその解明にわずかにでもご参考になれば幸いです。

 

では!やっていきましょう!

『力を抜く(筋弛緩)時の脳ってどこが働いているの?』

論文概要

今日ご紹介させていただくのはこちらの論文

『Activities of the Primary and Supplementary  Motor Areas Increase in Preparations and Execution of Voluntary Muscle Relaxation:An Event-Related fMRI Study』

(タイトル説明)
この論文は、随意的に筋を弛緩している時に磁気共鳴機能画像法(fMRI)を用いて脳を観察した研究です。

また『タイトル⇧』では、その時関連する脳領域として〇〇と〇〇を挙げていますが、これ答えになるのでまだ言わないでおきますね(笑)

 

さて、では本題に入る前にまずはこれ。

磁気共鳴機能画像法(fMRI)とは

磁気共鳴機能画像法(fMRI)というのは、MRI装置を用いて脳に侵襲せずに脳活動を調べる方法です。

 

この研究の目的は

『随意的な筋弛緩の準備や遂行時に関連する脳領域を明らかにすること』

でした。

 

つまり

”力が抜けている時や抜く前(準備)の際にはどの脳領域が働くのか”

といったものです。

 

対象者は健常成人8名で、対象部位と課題としては『右前腕筋群の収縮と弛緩を60秒間繰り返す』というものでした。

なお、この収縮・弛緩の運動のタイミングは被験者の好きなタイミングで行いました。

そして、この運動中にfMRIで脳活動を記録することで、収縮時と弛緩時の脳領域を確かめていったようです。

 

研究結果

では結果を見ていきましょう。

どん!

 

これは課題運動中の脳活動を表した図になります。

 

この脳活動を見ると、発火している領域は・・・

『一次運動野』『補足運動野』です。

 

※M1というのは「Primary motor cortex:一次運動野」の略称です。

※SMAというのは「supplementary motor area:補足運動野」の略称です。

 

収縮と弛緩にM1とSMAが関与する。

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本来、“収縮” であれば運動野、とくにM1が関与するのは何となくイメージしやすいかと思います。

 

しかし実際には“弛緩”の際にもこれら運動野は働かなければならないようです。

 

さらに!!!!!!!

この研究で分かったもっと重要なこと。

それは、収縮時も弛緩時もあまり差がないくらいM1とSMAが働いていたのです。が!!

 

収縮時と弛緩時に1点だけ違いがあったんです。

 

それが・・・・・

“presupplementary motor area:前補足運動野”

※略称:pre-SMA

といわれる領域です。

presupplementary motor area:前補足運動野とは

研究結果より、pre-SMAでは弛緩時により広い領域で活性化を認めたとのことでした。

 

さあではこの『pre-SMA』

 

これは一体何者でどういった機能があるのでしょうか?

という所なんですが、申し訳ありませんが僕自身まだ勉強不足でこの脳領域の機能が不十分な状態です。

そのため分かり次第、またシェアしようと思います。

 

ただ、なぜこの部位が活性化するのかということに関しては、この論文の考察にありましたのでご説明します。

 

考察

1995年にLudersという人が大脳皮質に電極を用いて電気刺激を行った研究があるのですがその際、随意運動が停止するような“陰性運動野”というのが補足運動野の前方で発見されています。

 

そのため、今回pre-SMAが弛緩時に活性化した理由としてもこの知見が関係しているのではないかということを示唆していました。

 

まとめ

今回、『筋弛緩時はどの領域の脳が働くか』といったテーマで話しを進めてきましたが、答えとしては前頭葉にある“一次運動野”や“補足運動野”というのが挙げられました。

 

ただ、中でも最も筋弛緩に関与する領域はこれらの中でも“前補足運動野”という領域でした。

 

では、これらの知見を一体どうやって臨床応用するか。

 

ここが1番大切だと僕は思います。

 

僕らはあくまでセラピストなので、最終的には患者様に対してこのような研究から分かったことを応用していかなければなりません。

 

というわけで、今回の研究を見て臨床で応用するために僕の頭の中をちょっとだけ書いていきますね(笑)

※完全に自分が整理したいだけです(笑)

 

「筋弛緩する時にSMAって働くなら、SMAが働くような知見って他にないかな??」

「あ、運動イメージだ。運動イメージはSMAを含めた運動関連領域が働くじゃん。⤴︎ ⤴︎」

「え、でも待って。SMAは筋弛緩の時にも働くけど筋収縮の時にも働いてたじゃん・・・」

「てことはそんな単純な話しじゃないわけだ。」

「そもそも患者さんってなんで力を抜いてるつもりなのに抜けないの?」

「抜いてる状態を知らないから・・・?」

 

ダメだ。カオス状態になってきた(泣)

 

まだまだ分からない事が多すぎるのでもう一度これらに関連するレビューを読み漁ることにします(笑)

最後に

今回の論文を読んでみて思ったことは

「力を抜く」って結構難しいスキルである。

ということです。

 

現に臨床でも、どんなに力を抜くように指示しても抜けない方は沢山いますから、やはり「力を出す」ことも難しいですが、同様に「力を抜く」というのも、同じように僕らは考えていかないといけないテーマだと思います。

 

「力を抜いて!」

 

この言語指示がどんだけ無責任なことか知りました。はい。(笑)

 

むっちゃ難しいんだよなあきっと。。(´-`).。oO

 

てことで、筋弛緩に関しては個人的には結構テーマなので、また続編必ず書きますので、今後ともよろしくお願い致します!

 

本日も最後までご覧頂きましてありがとうございます!

 

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