新人セラピスト(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)とリハビリ学生を応援するためのブログ

相関関係と因果関係の違いを覚えよう!

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こんにちわ!きんたろーブログ(@kintaroblog)です!(^^)!

 

先生
 さて。いきなりじゃが君は『相関関係』と『因果関係』という言葉をご存じかな?

 

生徒
『相関関係』というのはよく研究論文なんかで見かけますね。でも考えてみると意味はよく分からないかも…

 

先生
 そうじゃな。案外多いのがこの2つを同じものと解釈してしまう事じゃ。これについてはしっかりと分けて考える必要があるので今日はそれを解説していこうかの。

因果関係≠相関関係

因果関係とは

先生
では例えばじゃ。もし君の前に『腰が痛い』という患者様が来たとき、君はどうするかね?

 

生徒
そうですね…まずは、痛みの“原因”を探すでしょうか…

 

先生
 そうじゃな。問診を含め、検査・測定をすることで痛みの『原因』を探すじゃろ?これはいわゆる因果関係を特定する行為じゃ。

 

因果関係とは…

ある事実と別の事実との間に発生する、原因と結果の関係のことである。

『Wikipedia』より

リハビリテーションに置き換えると、ある症状(結果)が生じている場合、そこには必ず何かしらの【原因】が存在しますが、この原因と結果が結び付くとき。

 

このような場合に、『原因と結果には因果関係がある』という風に言うことが出来ます。

 

ただ、注意しなければならない事が一つあって、それが…

 

多くの場合、症状(結果)とその原因は1対1の関係性ではなく、原因が複数存在する場合が多いです。

 

そのため、この複数ある原因をできる限り見つけ、複数の仮説を立てていく作業が必要になってきます。

 

そして浮かび上がった複数の仮説から最も症状(結果)に関連するものを検証し改善していく力が必要です。

相関関係とは

相関関係とは、一つの値や数値が増えたり減ったりすると、もう一方の値や数値もそれに応じて増えたり減ったりすることです。

 

この相関関係には2つあって、“正の相関”と“負の相関”が存在します。

 

●正の相関:Aが向上すればBも向上する

例)TKA後の歩行機能と術側膝関節伸展筋力には正の相関がある

➪TKA後の歩行機能が良好になる因子として術側膝関節伸展筋力が必要といえる。

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●負の相関:Aが増加するにも関わらず、Bは減っていく

例)腰痛と筋量(特に体幹・下肢)は負の相関関係がある。

➪『腰痛を患っている人ほど、筋量が少ない』といえる。

 

このように相関関係とはつまり、両者の間に「関連性がある」ということが言えます。

 

生徒
関連性があることと、因果関係があるということは別問題なんですか?

 

先生
そうじゃ。では、いま例で示した腰痛と筋量の負の相関関係の話しから少し因果関係と絡めて話していこうかの。

 

腰痛と筋量には確かに負の相関関係にあります。

 

つまり、腰痛の人ほど体幹-下肢の筋量が低下している可能性があるということが示されているわけです。

 

しかし因果関係がどうかという話しになってくると別問題です。

 

なぜなら、腰痛だけに限らず、症状の原因と言うのは大前提として“個別性”があるからです。

 

腰痛の例だけ取り上げてもそれに関連する原因は沢山存在します。

例)椎間関節性、筋・筋膜性、仙腸関節性…etc

 

しかし、相関関係(腰痛と筋力低下)=『原因である』と捉えてしまうと何が起きるか。

 

「腰痛患者は全員筋トレ」

 

になってしまう恐れがあり、『負の相関関係がある』という事実のみから治療選択を意思決定すると、『腰痛=筋力訓練』という画一的な思考パターンになってしまいます。

 

先生
 少し、日常に落とし込んで考えてみようか。

 

●安売りをしているスーパーで買い物をする人のBMIは高い

●年収が高ければ高い程『幸福感』を抱きやすい

 

これらは相関がある、つまり関連性があると言われているものですが、「因果関係があるか?」と言えばそれは難しいです。

 

なぜなら、相関のある両者の間に結び付く明確な理由が存在しないからです。

 

つまり、相関関係を取り扱う上で大事なことは‟関連性はあるが、必ずしも原因になるわけではない”ということです。

結論

因果関係を示す場合は原因と結果の間にきちんとメカニズムがなければならないのですが、相関関係というのはシンプルに関係性があればOKということです。

 

まとめ

 

①相関関係のあるものを安易に原因と捉え、短絡的に治療手段を意思決定しないこと

 

②論文や文献等で『相関がある』とされているものであってもそれは決して‟原因になるわけではない”ということは頭に入れ、参考文献等を探す際には気をつけよう。

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