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認知神経リハビリテーションを学ぶ上で大切な2つのマインド

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こんにちわ!きんたろーブログ(@kintaroblog)です!(^^)!

 

先日勉強会にて、『認知神経リハビリテーションにおける質問の意味性と運動学習』というテーマで講義をさせていただきました。

 

主にお話しさせていただいた内容は以下の通りです。

 

さて、今回このブログでお話しさせていただく内容はこの中の下2つ。

 

☑認知神経リハビリテーションを方法論という観点のみで捉えるとかなり悩む

 

技術よりも対話能力が必要だと感じる

 

 

この2つについて、お話しさせていただこうと思います。

 

※上2つにある、『なぜ、質問をするのか?』『なぜ、イメージさせるのか?』についてはこちらの記事に書いています。

☆合わせて読みたい☆

認知神経リハビリテーションを行う時の疑問~なぜ対象者に質問するの?・なぜ対象者にイメージを求めるの?~

認知神経リハビリテーションを学ぶ上で大切な2つのマインド

認知神経リハビリテーションを方法論という観点のみで捉えるとかなり悩む

 

例えば…

脳卒中後遺症による『片麻痺』もパーキンソン病による『小刻み歩行』も、病巣や症状により多少違いはありますが、現象として表に現れてくるのは同じようなことがとても多いです。

 

だからこそ、脳卒中やパーキンソン病の歩行などに関する教科書がどんどん出てくるのかなと思います。

 

ただそうした場合、表面に現れてくる現象のみを切り取って治療の意思決定をするとどうなるか…

 

例)

・痙縮により曲がっている関節を伸ばす…

・筋力低下が生じている筋には筋力訓練を…

 

など、こんな風に治療介入自体が一辺倒になってしまう可能性があるのではないかと思います。

 

また、このように表面に出てくる現象だけにフォーカスした場合、フォーカスが向く部分はどうやっても筋or関節になってしまいがちになります。(外から見ると筋-関節しか見えないから)

 

しかし、脳卒中やパーキンソン病等の神経疾患は、二次的に筋-関節の障害も廃用と共に進行していきますが、基本的に発症時には筋-関節には問題がない疾患です。

 

にも関わらず、脳卒中にもパーキンソン病にも表面にあらわれてくる現象だけにフォーカスして治療介入をすると…

 

「整形外科疾患も脳血管疾患も介入方法が同じになっちゃうんじゃない?」

 

と僕は感じています。

 

で、です。

 

実は、これと同じ現象が認知神経リハビリテーションを学ぶ上でも当てはまるだろうと僕は思っています。

 

というのは、よく認知神経リハビリテーションを学び始め、臨床で行っている人のお話しを聞くと、『感覚の訓練だ』という認識で利用している人がすごく多いんです。

 

僕もまだまだペーペーですので、学問の真髄も分かっておらず、偉そうなことは言えませんが…

 

このように、『認知神経リハビリテーション』を『方法論』として解釈するのは少し「どうなのかな?」と思う部分があります。

 

なぜなら、もしそれを前提にして患者様を診るとどうなるか。

 

感覚障害に対する治療介入=認知神経リハビリテーション

 

となってしまいかねません。

 

このようになってしまうと、先ほど例で示した『曲がらないものを伸ばす』と一緒で、現象だけを見て方法論をあてがっているのと同じになってしまいます。

 

そうすると、例えば訓練課題でつかう『硬さの違うスポンジ課題』なんかは、「何回当たればOK」と解釈をしてしまったりするので、結果ただのクイズ大会になってしまいます。

※実際に、この現象は臨床でよく起こっています。

 

ただ、このように現象だけを見て治療の意思決定をすると治らないのは認知神経リハに限らず、どの手技でも同じだと思います。

 

だからこそ、現象から方法論を結びつけるのではなく…

 

『なぜ、この現象が生じているのか』

 

そこを必死に思考して、その結果打ち手として何を利用するか(どのような方法論を利用するか)

 

この手続きが必要ではないかと思います。

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だから、『感覚が悪い人に対して、感覚を促通するための方法論』というマインドで認知神経リハビリテーションを学ぶと、恐らくめちゃめちゃ悩むことになるのではないかと個人的には感じているところです。

 

技術よりも対話能力が必要だと感じる

 

認知神経リハビリテーションを行う上で、必ず必要となってくる条件が一つあります。

 

それが患者様の『能動性』です。

 

つまり、リハビリテーションに対して患者様の参加が絶対的に必要条件になります。

 

これは、従来のようにプラットフォームの上で患者様が仰向けになり(時には睡眠している人もいる)、セラピストがその状態の患者様の身体を触る、と。

 

このような構図では、認知神経リハビリテーションはまず行えません。

 

なぜなら、先ほども述べたように認知神経リハでは患者様に『イメージ』を求めたりと、患者様の『参加』が前提として存在するからです。

 

つまり、どうやってもセラピスト一人じゃ成り立たないのです。

 

となってくると、セラピストに求められる能力の一つに技術的な側面の他に、『患者様の意欲や能動性をいかに引きだせるか』という心理学的なスキルが必要になってきます。

 

『PTだから身体だけ診る』

 

では成立しないのが、認知神経リハビリテーションである。と僕は個人的に解釈しています。

 

また、認知神経リハは『拒否されることが多い』という話しもよく聞きます。

 

その理由は、一般的なリハビリテーションの概念に恐らく関係があると僕は思っています。

 

世間一般的な『リハビリテーション』と言うと、恐らく多くの人が

 

・マッサージをしてもらう

・筋力トレーニングをする

 

というように認知されている可能性がとても高いです。

 

そうすると、患者様のマインドとしてリハビリは、セラピストに触られ、そして『治してもらうもの』と考えている人が多いのかもしれません。

 

しかし、認知神経リハは先ほどから述べているように、『患者様参加型』が大前提であるので、リハ室に入ってルーティーンのように『さあ。ベッドに横になりましょう』なんて言うことはまずありません。

 

その結果、患者様は予想と違うリハビリにギャップを感じ

 

『そんなこと(質問)はいいから早く揉んでよ!』

 

となっちゃうのかな?と思います。

 

しかし、そんな時にも必要になるのがハンドリングなどの技術ではなく、対話力などの心理学的な要素です。

 

もし、拒否をされた際に

 

『いやいや、揉んでも良くなりませんよ?』とか『この状態をこんな風にしないと良くなりませんよ?』

 

なんていう風に、セラピストが正論をぶちまけても…

 

そこから得られる結果は、患者様の反抗心がさらに強くなるか、萎縮して心を閉ざすかのどちらかです。

 

これは人間関係の特性かもしれませんが、やっぱり人は正論じゃ動かないのです。

 

だからこそ、身体だけを診るのではなく、もっとエモーショナルな部分に介入していく必要があるだろうなあと思います。

 

認知神経リハを行う上ではさらにその側面が必要になってくるのではないかと感じています。

 

おわりに

さて、以上になります。

 

今回の記事が、これから『認知神経リハを学びたい』と思ってらっしゃる方や、記事に書いているような内容と同じ悩みを持っていらっしゃる方の、突破口の一助になれればすごく嬉しいです。

 

また、今回の記事には書いていませんが(※冒頭でもお知らせしています)

☑なぜ認知神経リハビリテーションでは患者様に『質問』を行うのか

☑なぜ、認知神経リハビリテーションでは患者様に『イメージ』を求めるのか

 

これらに関する内容はこちらの記事に書いています。

 

認知神経リハビリテーションを行う時の疑問~なぜ対象者に質問するの?・なぜ対象者にイメージを求めるの?~

気になる方は是非一度読んでみてください。

 

認知神経リハビリテーションを学ぶ際に持っておきたいおススメの教科書

 

 

 

 

 

 

 

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