こんにちわ!きんたろーブログ(@kintaroblog)です!(^^)!
本日ご紹介するキラビトさんは、理学療法養成校に通う田島拓海さんです。
田島さんは今年度の国家試験受験を控える現在4年生の学生さんです。
写真を見るとまあまあぶっ飛んでる人かと思いきや話してみるとめちゃめちゃ真面目でした(笑)
今回のインタビューを通して、とても印象的だったのが『臨床実習』での経験。
というのは、彼が実習を通して学んだことは、【実習】というイベントを経験する誰しもが一度は抱く悩みではないかと思うからです。
今日は、彼の実習を通しての学びをぜひ皆さんに聞いていただきたいです。
他人の評価に一喜一憂してしまう臨床実習
理学療法士を目指したきっかけ
かなり昔の事なのですが結構鮮明に覚えていて、それほどショックな体験でした。
ただ、徐々に容体は回復していったので丁度その頃からリハビリが始まりました。
当時、祖父のリハビリをしていた人がPTだったということは今なら分かりますが、その時は『リハビリ』という職業があるなんてことは知らなかったので…
ただ、その当時のPTの先生の関りによって祖父がどんどん回復していくのを目の当りにしていたので、その時の衝撃は今でも覚えています。
だから当時、僕の中ではPTは‟魔法使い”か‟ヒーロー”と言うくらい偉大な人に見えました。
では、その頃からPTになろうと?
本気でPTを目指そうと決意したのは、高校生の頃です。
僕は小学生の頃からテニスをやっていたのですが、高校の新人戦の時期に膝の半月板損傷を起こしてしまいました。
原因は日頃から積み重ねたオーバーワークや、僕自身がケアを怠っていたことでした。
復帰後も怪我に対する恐怖感などで思うように動けず、それをきっかけに、僕と同じように怪我で苦しんでいるスポーツ選手のケアに携われるような仕事がしたいと思い理学療法士を目指しました。
実習の壁~内容よりも先生からの評価を気にしてしまっていた自分~
バイザーの先生や他の先生から『どう見られているか』という部分にとても意識が向いていました。
そのため、興味が向かないものを必死に調べてまとめたりと、課題のための課題をやっていたような気がします。
ただその言われた課題に対しては必ずプラスαをつけるようにしていました。
どうしてそこまでやれたのでしょう?
もう一つはやっぱりバイザーの先生からの『評価』…ですかね。
でもこれは成績が合否になる実習のシステム上しょうがないというか…
誰でもなりそうな考えな気がしますね…僕も学生の頃、こういった思考になっていたような気がします。
逆に田島さんはどんな時に喜びを感じたんでしょうか。
実習中に中間評価や最終評価があり、その際にバイザーの先生がフィードバックしてくれたのですが、その時に先生がつけてくれる評価をみて一喜一憂していましたね(笑)
それも、成績が良いから喜びが湧いたわけではなく、先生がこれだけの評価をしてくれているということに喜びが湧いていました。
実習を終え一冊の本との出会い
改めて実習を振り返ってみて、得た学びはありますか?
ただ、今こうしてこの部分を振り返ることができるのは実習後にあるきっかけがあったからです。
この本の中に『承認欲求』と言う言葉があるんですが、僕はこれを見た時に『自分はきっとこれが大きいんだなあ。』とすごく思って、同時に実習を行っていた時の自分を思い出しました。
承認欲求とは
承認欲求とは
✅『他人に認めてもらいたい』
✅『自分を尊重してもらいたい』
✅『大切に扱われたい』
といったように、自分自身が他者から必要とされたいと感じる欲求です。
だからその結果、『先生方にお利口と思われるようにするためにはどんな風にしようか。』ということに思考が向いていました。
実習中は沢山お叱りを受けましたが、これもそういった本質とは外れた思考が恐らく先生方に伝わってしまっていた結果だろうと今は思っています。
‟繕い”は必ずばれる
さて、ここまで田島さんがおっしゃっていたことは、案外誰にでも当てはまることではないかと僕は思います。
『いい評価をもらいたい』
『認めてもらいたい』
『お利口だと思われたい』
いわゆる、こうした承認欲求というのは、実習中に一度は抱いたことがある方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか?
ただ、そうした欲求から生まれる行動としてよくやりがちな行為。それが・・・
‟自分を偽ること”
例えば…
・不自然なほど明るく振舞う
・勉強ができるキャラを演じる
といったようなことです。
評価実習など、2~3週間程度であればもしかすると、自分自身を偽ったままで最後まで行けるかもしれません。
しかし、長期になればなるほどこういった武装は剥がれ徐々に素が出てきてしまうものです。
そして、これがばれた時に辛くなる。
素で明るく振舞っていたわけじゃなくて演じていただけだからです。
人の印象というのは不思議なもので、最初印象が悪くて後半良くなると結果的に『あの子すごく良くなったよね』と、なぜが好印象で終えることができます。
むかし悪さばかりしていたヤンキーが更生したらめっちゃ印象良くなるのと同じ理屈です。
逆に最初の印象がすこぶる良くてだんだん悪くなっていくパターン。
この場合、最終的な印象として残るのは『最初だけだったな…』という結論になってしまう事が多いです。
不思議ですね…
まあ、でもだからこそ言えることは『見栄を張らない』『取り繕らない』ということで。
個人的にはこの部分がとても大切なのではないかと思います。
勉強が出来ないからって誰も怒りはしません。
むしろ、PTになったいま思うのは、そういう子の方がやりがいがあります。
他者&環境と自分自身。
この中でコントロールできるのは自分自身だけです。
他人の評価はどうやったてコントロールすることが出来ません。
コントロール出来ないものを気にする必要はありません。
自分が操作できるところだけ、一生懸命取り組みましょう。
実習と言うイベントがあったからこそ、自分は承認欲求が強いんだということにも気づけましたので。
だからこそ、今後は『誰かに認めてもらいたい』という動機で動くのではなくて、自分自身の理念を大切に行動することが重要だと思っています。
今後の目標と夢
僕の学校ではクラスの中でグループに分かれて学習するスタイルなのですが、いま僕はその中の1グループの班長をさせてもらっています。
最初こそ伸び悩んでいたり成績が思わしくなかったですが、最近は模試での成績も上がってきています。
なので、まず今は自分のグループがこれからの模試で1番を取れることを目標に頑張りたいと思います。
理学療法士になってからの目標は、僕は整形と呼吸器に今一番興味があるので、その分野に進みたい気持ちが強いです。
あとは、研究もすごく興味があるので臨床に出て湧いてきた疑問なども研究していく中で解決していけたら、とまだまだ漠然としていますが思っています。
すいません。
ありがとうございます(笑)
田島さん、今回は少し言いづらいこともあっただろうと思いますが、お話ししてくださって本当にありがとうございました。
今年度の国家試験を無事に合格して来年からスタートするPTとしての活躍を心から願っています。
そして機会があればぜひ一緒にお仕事をしましょう!
最後に
今日のテーマであった、『実習に対する向き合い方』
実習の本質は先生やバイザーから良い評価をもらうことではありません。
一生懸命目の前の患者様の事を考え、検査の意義・臨床推論など、真剣に思考していれば必ず結果はついてきます。