皆さんは、組織の中でいわゆるリーダーや副リーダーという役職を経験したことがあるでしょうか?
組織も一つのチームなので、そのチームを円滑に機能させる上で大切なこと。
それは、言わずもがな『チームワーク』です。
しかし、「チームワークを高める」と口で言うのは簡単ですが、実際の現場レベルで見るとそう簡単なものではありません。
なぜならば、チームとは『人』の集合体だからです。人にはそれぞれ感情があるので、全てのことが自分の思い通りに進むとは限らないのです。
そこで、今回は現在チームワークの形成に難渋しているリーダーの皆さんに向けておすすめの書籍をご紹介します。
ぜひ、最後までご覧いただき明日からの仕事やプロジェクトに活かしていただければ幸いです。
【おススメ本紹介】チームワークのつくり方を知りたいリーダーの皆さん必見!
組織に“チーミング”という新たな考えを
それでは、早速ですが今回僕がご紹介したい本はこちらです!
この本の中で最も重要な概念。
それは『チーミング』という考え方です。
チーミングとは何か
チーミングとは、とてもざっくりいうと即興的につくられるチームワークの事です。
チーミングと対比して用いられるものが『チーム』なのですが、実はこの2つには大きく異なる点があります。
チームというのは一定の月日を重ね、沢山の練習を繰り返す中でメンバー間の信頼関係を構築しパフォーマンスを最大化していきます。
いわゆる、学生時代の部活動などがこれにあたります。
一方、チーミングとはずっと一緒のメンバーと長年にわたり活動するわけではなく、ある目的の達成のためにコミットする人材が即興的に協働し、問題解決を行っていくことです。
そして、目的が達成されれば一時的に組まれた組織は解散し、また目的が生まれると新たなメンバーと協働していきます。
これがチーミングの特徴です。
チーミングという概念を発案したエイミー・エドモンドソンはTEDの中でこのように述べています。
スポーツチームが勝てるのは練習をするからです。しかし練習できる条件というのはメンバーが変わらないということです。
つまり、メンバーが一時的に組織化され、それを頻繁に、短期間で繰り返すことを必要とする仕事では、従来のようにじっくりチーム作りをしていくというのは難しいのです。
と、簡単にこれまでのチームの概念とチーミングの概念をお伝えしましたが、これらを踏まえると、いま医療・介護現場に勤める私達に必要とされるのは果たしてどちらでしょうか?
何だか誘導しているみたいに聞こえるかもしれませんが、答えは『チーミング』です。
医療現場こそ“チーミング”を
これはエイミー自身もこの本の中で述べていますが、実は私達程チーミングを発揮しなければならない業界って中々ありません。
なぜなら、チーム医療が浸透してきた現代、回復期病院をイメージしてもらうと分かりやすいかもしれませんが、そこではドクターを中心に各コメディカルが即興的に組織化され一人の患者様を退院まで導いていきます。
そして当然、退院すればその組織は解散します。
つまり、固定化されたチームなんていうものは存在せず常に異なるDr・PT・OT・ST・Ns・MSW…etcで組織され協働していくものです。
ところが、即興的に組織化されたチームというのは得てして、コミュニケーション不足や信頼関係が築けていないといった理由から機能しないといったことが多々あります。
そこで必要になってくるのが繰り返しになりますが、『チーミング』です。
この本で伝えている主な内容
この本が伝えているのは、『ではどうすれば、アウトプットを最大化できるチーミングを発揮できるのか?』という部分を含め主に以下のような内容です。
- チーミングとはそもそも何か
- チーミングを生み出すために必要な条件は何か
- 良好なチーミングを生み出すために必要なリーダーのスキル
チーミングに必要な条件とは、沢山ありますが1つその中でご紹介するとしたら『心理的安全性』というものがあります。
心理的安全性とは、チームのメンバーが発言することに不安や恐怖を感じることなく意志を伝えられる状態の事を言っていて、チーム内にこの雰囲気があることによってパフォーマンスの最大化につながると述べています。
ちなみに、この心理的安全性はGoogleも高く評価しており、『効果的なチームを可能とする条件とは?』というテーマで調査した結果その中の条件の一つとしてこの心理的安全性が挙げられています。
- では、どうすれば心理的安全性が強くなる組織になるのか
- 心理的安全性がなくなる要因って何なのか
- 心理的安全性を向上させるために『リーダーが取るべき行動は何なのか
これらの答えについては、本に書かれているので気になる方は是非一度手に取ってみてください。
こんな人におすすめ!
- 日頃からチーミングを必要とする職に就いている方
- チームをまとめなければならないと感じている上司(先輩)の方
- 良好なチーム作りをしたいと感じている方
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