”臨床は日々進化していかなければならない。”
これは僕の中で常に念頭に置いている部分です。
かれこれ考えたら日本に理学療法が誕生してから約50年。
これまでも大きな成果と大変すばらしい功績を先輩セラピストの皆様が残してくれ、現在のリハビリテーションはそういった方々の理論や考え方をベースに成り立っている部分が多いです。
しかし一方で、現在日本の理学療法士や作業療法士といった職種の地位や立場的な部分を見てみると、安泰とは言えません。
というのも、診療報酬改定の度に私達の働き方は制限されていく一方で、さらにそれに重なる様に、これからのPT・OTの収入は増えないとも言われています。
ただ、このような社会情勢の中ですがそれ以上に最も私達が今考えなければならない事って一体なんでしょうか?
僕が思うその考えなければならない事というのは
「どこに行っても治らず苦しんでいる患者様がいる」
という事実です。
病院や介護施設、自費診療施設などでは今でもどうにかしてほしいの一心ですがる気持ちでやってくる患者様が沢山います。
そんな中、私達リハビリテーションにおけるセラピストは一生懸命自分が培ってきた知識や理論をフルに活用して患者様に提供しています。
しかし一生懸命持てる力を出し尽くしているにも関わらず、どうしても回復させてあげられない患者様が実際にいます。
そういった方々に対して僕たちは一体何が出来るのか。
一年目から今に至るまでその葛藤が絶えません。
だから、その一つの答えとして僕は「研究」があるのだと思います。
研究と言えば
「大学院生がするものでしょ?」
「もっと臨床ちゃんとした方がいいんじゃない?」
「研究と臨床は違う」
など言われることがあり、世間的にはやはり一線置かれがちな様に感じます。
ですが、冒頭で述べたように私達はこれまで偉大な先輩の皆様の知識や理論を中心に今のリハビリテーションをつくってきました。
しかしそれでも困っている、助けを求めている患者様が現場には沢山います。
だからこそ、
「これからは若い僕らが変えていかないといけない。」
と思うんです。
そのためには臨床を深めることはもちろんですが、そこででた疑問や謎に包まれている部分を研究して解き明かしていかなければならないと思うんです。
ただ、臨床での疑問を置き去りにして研究だけが突っ走ってしまってはそれは患者様を置いていくのと同じです。
あくまでも、臨床と研究はかけ離れちゃいけない。
そうやって、これまでどうにもできなかった患者様を助けられるヒントを構築していければと思うんです。
そしていま苦しんでいる、助けを求めている患者様を一人でも救えるように、これからの理学療法・作業療法を僕達若い世代が作っていきませんか?
少し思いが先行する内容となってしまい申し訳ありません(TT)
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