【これから独立を考えているセラピストの皆さんへ】独立する前に絶対目を通してくれ頼む

さて今日はですね。いつもの記事に比べるともうまるっきり世界観の違う話しをします。

もう、全っ然違います。「痛みや神経科学、臨床推論の勉強しにきたのにー!」と思ってきんたろーブログにアクセスしてくださった皆さん、ほんとごめん。

なんの話しをするか。というと、「独立」に関する話しです。

というのが、最近インスタグラムのDMに「独立しようと思ってて…アドバイスはありますか?」みたいなメッセージをすごく頂くんですね。

で、僕自身独立したいと言う人に伝えしたいことってもう大体同じなので、個別に返すよりも「もうこれを見てくれと」。

そう思ったので、今日は臨床の話しは少し置いといて、これから独立を考えているセラピストの皆さん向けに少し持論を展開していこうと思います。

じゃ、ちょっと時間ください。

目次

【これから独立を考えているセラピストの皆さんへ】独立する前に絶対目を通してくれ頼む

優秀な人は独立前の前の人のココを見てる

ここでいう『独立』とは何も「大企業を作るー」とか「IPO(株式上場)を目指すー」とかそういう規模間の話しじゃなくても全然OKです。

「マンションの一室で整体します!」もありだし、「エステの勉強をして美容の分野で独立します!」なんてのもめちゃめちゃ良いです。

要は雇用の枠から抜け出し自分1人の力でご飯を食べていこうと考える人もここでいう独立に今回は含んでます。

で、今回はですね。 フリーランス含め『起業&独立』を行う際必ず考えておいた方が良いことについてお話ししようと思います。

これは僕がMBAの大学院在籍中に起業家や投資家さん、そして融資交渉の際金融機関の方の前でビジネスモデルを何十回もプレゼンしてきた中で学んだことでして、要は起業で成功している人、お金を出してあげたいと思う人たちが「これから起業・独立する人のどこを見ているか?」という部分をお伝えします。

実際これに関しては、僕自身過去のプレゼン全てで質問されたところでございまして。

MBAや起業に関する教科書にも載っていないんですが、独立しそこから成長軌道に乗っていくために必ず必要な部分だと確信しています。

投資家&起業家から確実に質問されたこと

起業する前に、自分のビジネスモデルを引っ提げていろんなところでプレゼンを行う中で必ずと言っていいほど質問されたこと。

それが…

起業家

なぜ、あなたがやろうとしているサービスって今までなかったんですか?

です。もうほぼ確実と言っていいほど質問されました。

じゃあ、ここに込められた意図をちょっと説明しますね。

まず大前提として、自分がこれから起業し始めようと考えていることって基本的にはすでに誰かが思いついている可能性がかなり高いです。

これは既に大成功している会社にも当てはまります。 フリマアプリで有名なメルカリなんてその代表例かもしれません。

メルカリも一見革新的で誰もやってないサービスを開発したように見えますが、根幹は元々Yahooがやっていたオークションビジネスと何ら変わりないです。

このように、「このビジネスは自分が最初に思いついたんだ!」という例って極めて稀で、大体既に誰かが思いついてるパターンが多いんですね。

そうすると、次に出てくる問いが先ほど述べた「あなたが革新的でイケると思ったビジネスは、既に思いついている人がいるにもかかわらず、なぜ世の中に広まっていないのか?」です。

この理由は大きく2つ挙げられます。

  • そのビジネスをやっても全然儲からないから
  • アイデアは秀逸かもしれないが実現不可能だから

②に関しては、すっごい極端な例を言うと「どこでもドア」とかそういうもんです。

要は、「絶対にあったらいいよね」は間違いないんですが、「あんな夢こんな夢いっぱいあるけど」止まりなんです。

つまり、物理的に作るのが不可能なので実行されない、つまり誰もやっていない。というそんな構図ですね。

これは、時代とともに技術が進化していくと徐々に解決されていくことがあるので、まだ可能性がある部分だったりします。

さて、問題は①です。

これは要するに、必死こいてやったとしても全然儲からないビジネスだということです。

儲からないのでイコール「誰もやっていない」というわけです。

実はこれを見落としている人がめちゃくちゃ多くって、フリーランスとして1人で独立する場合に躓きの原因になったりしています。

起業前はイケてると思っちゃう

なぜ、起業家の皆さんはこぞって「なんでそのサービスって今までなかったの?」と聞くのか。

それは、起業・独立をしたいと思っている人が「自分がこれからやろうとしているビジネスの弱点を把握できているか?」というのを確認するためです。

というのも、独立前って多くの人が「自分のアイデアは最高だっ!!」という錯覚に落ちてしまいがちになっちゃうんですね。

そうすると何が起こるか。というと、リスクを減らすという施策を打たないまま「んーいけるだろ!とりあえず飛び込んじゃえ」で走りはじめて、結果「思ったんとちゃうーーー」と大火傷するみたいな。

近年、「行動!行動!行動こそ至高!」と、『行動』の大合唱がすごいですが個人的に「とりあえず行動しなくちゃドリブン」はそこそこ危ないぞと思っている理由がここです。一言で言うと…

リスクヘッジがザルすぎる」

いいですか、何も考えずに行動するのはただのギャンブルです。

ギャンブルは大切な誰かにクソ迷惑をかける可能性が極めて高いことを骨髄まで刻み込んでおいてください。

独立する際に大事なのは、①のような「儲からないから誰もやってませんでした」ということが分かれば、「じゃあ、逆にこのビジネスで儲かるためにはどこを改善したらいいのか?」ということや「儲からない状態を作っている原因はなんなのか?」というように問いを掘り下げ必要があるんですね。

で、これをチンタラチンタラやっててもダメです。「爆速で最大限考えろ」です。

ここでいうチンタラチンタラと言うのは、1年とか2年とかそのレベルです。

もちろん、5年後や10年後に独立を〜と考えているなら全然OKですが、もう来年には独立すると決めているのであれば、1週間くらい死ぬ気で考えるくらいのスピード感を持ってなくちゃ話しが全然前に進みません。

その上でそのビジネスのリスクないしは弱点に対して打ち手を講じておけると、少なくとも独立後速攻で大火傷するというのは限りなく高い確率で回避できるかと思います。

ちなみに余談ですが、整体とかの場合ほとんどの失敗パターンが多分『価格設定』だと思っているんですが、ここも問いの粒度が抽象的すぎるなと。一言で言うと「全然考えてねえ」です。

価格設定って最も重要と言ってもいい部分なので、短絡的に「競合他社と合わせる」とか「相場に合わせる」とかやってたら詰みます。

このあたりは、長くなるのでまた別の機会で話そうと思います。

というわけで

本日は、「独立前に必ず考えておいた方がいいこと」というテーマでお話ししました。

最後に、改めて独立を考えている皆さんにもう一度この質問を投げます。

これからあなたがやろうとしているビジネスが仮にいま世の中であまり広まっていないのだとしたら、それはなぜですか?」

この問いに対してまずは明確な答えを持つこと。

それが独立を考えるあなたがまず解決しなければならない課題です。

よし、頑張ってこ。

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きんたろー

主に『臨床推論』と『痛み』に関する内容について講義してるよー!

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