『勉強』には基本的に大きく2パターンあると思っていて、それがこちらかなと。
もっと細分化するともっと別のやり方があると思いますが、概ねこの2パターンに分かれるのではないかと思います。
では、この2つのやり方は一体どっちがいいのでしょうか?
個人的には『課題によって勉強法を変えるべきである』と言うのが僕の考えなんですが、今回はちょっとこの辺りを深ぼって行こうと思います。
短期集中型勉強法VS毎日コツコツ型勉強法
勉強するときは課題を2つに分ける
勉強していくときに大切なのは、いきなりとりかかる前に、はじめに自分がこれからやろうとする課題の特徴を把握することです。
その特徴というのは…
①ゴールや答えが決められている課題
②自ら結論(答え)を導きださなければならない課題
この2つです。
実はこの2つの課題を行う時の思考方法は全く異なっていると僕は思って、では1つずつ見ていきますね。
①ゴールや答えが決められている勉強の場合
このタイプに当たる課題には主に以下のようなものが挙げられます。
✓数学の問題100問解く
✓一冊教科書を読む
といったような課題のことです。
『ゴールが決まっている』とは、例えば数学の課題で問題数が仮に100問と決まっていれば、100問解いてしまえば終わりです。
同様に、『読書』に関してもページ数が200ページと決まっていれば、最後のページ(200ページ)まで読んでしまえば終わりを迎えます。
このように、問題集や読書では最初からゴールが設定されていて、これらのタイプの課題は基本的に『毎日コツコツ』行えば良いと僕は思っています。
図で表すとこんな感じ。
なぜ、毎日コツコツで良いのか。
それは、このタイプの課題自体求められる上限が設定されているので、「今日は10問、明日は~問」というように、ゴールに合わせてショートステップを刻んでいけば良いからです。
読書も然りです。
「今日は~ページ読もう」
「今日は第1章だけ読もう」
というように、最初から目指すゴールは決まっているので、後はそれを逆算して計画を立てていけば良いと思いますし、恐らく多くの人がこのやり方をしているのではないでしょうか?
問題は次です。
②自分で結論を導きださなければならない勉強の場合
恐らく、理学療法士や作業療法士の方々に関わりのある勉強の大部分はこちらだと思います。
例えるならば、抄録や論文がこれに当たりますね。
抄録や論文は、問題集のように『何問解けばおしまい』というシステムではなく、自分自身で何らかの結論を導きださなければなりません。
では、このように予め答えが用意されていない課題を行って行く場合。
このような時は、どんな風に勉強を進めて行った方がいいのでしょうか?
あえて最初に最も伝えたいメッセージを言うと…
一日で『自分なり』の結論をだす
ということです。
これは、先程述べたゴールまで刻んでいくやり方とは違う方法です。
なぜ、自分で結論を導きださなければならない課題では、『一日で結論を出す』ことにこだわるのか。
それには理由があります。
思考⇒結論⇒思考⇒結論のサイクル
論文などのように基本的に答えのないものに立ち向かう場合、正解は存在しません。
だからこそ、求められるのは『自分の思考がどれだけ深く考察され洗練されているか』というものになってきます。
そうなった場合、やらなければならないのはアウトプットしたものを何周も見直し、自分自身の思考の限界を日に日にアップデートしていくことです。
そうすると、結論を一度アウトプットするだけでは到底足りず、何度も結論づけてそれに対して修正を加えブラッシュアップする必要があります。
【こんなイメージ】
「結論を出すのなんて難しいよ…」
と思われるかもしれませんが、だからこそ『自分なり』で良いのです。
『もうアウトプットでないよ…』と言うくらい自分で精一杯思考し、自分なりでも構わないのでまずは思考開始~結論をアウトプットしてみてください。
期限までに100%へ持っていくことをベースに考え、刻むことを前提にアウトプットしていては、自分の思考の限界を超えるは難しいです。
「期限までに…」
この癖がつくと、期限ギリギリになって最終的に「これでいっか」と、妥協が満載のアウトプットになってしまうことがよくあります。
「期限までに結論を出せばいい」と思っている人ほどこれが起きやすいです。
思考をブラッシュアップするコツ
思考をブラッシュアップするコツは1つです。
それは、自分の結論に対して何度も『True?(本当に?)』を蹴り返すことです。
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『本当に?』と問いを立てることで、自分の思考の限界ゲージを更新していくイメージです。
このサイクルを何周も何周も回すことで洗練された結論を最終的に導きだすことが出来るのではないかと思っています。
思考がフリーズしたら1日寝かせる
皆さんも経験があると思いますが、例えば数カ月前に発表した資料などを見返すと、物足りなさや改善点に気が付くことが多いと思います。
これと同じで、一度結論づけたものでも、その時の感情などによってその日には落ち度や改善点に気づかないことがあります。
そのため結論を出した後は、それを1回寝かせて翌日もう一度見直すという過程を踏むと、改善点に気づくことがあり、思考を深めることが出来ると思います。
まとめ
以上のことを踏まえると…
①ゴールや答えが決められている勉強の場合は、『毎日コツコツやること』が大切。
②自分で結論を導きださなければならない勉強の場合は、『短期集中(1日)』で結論を出しつつ、それを『コツコツやり続ける』ことが大切。
ではないかと思っています。
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