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身体図式(ボディスキーマ)とは
ヒトの脳内に多重に再現されている身体であり、そういった意味で「小さな小人(ホムンクルス)」とも言われるもの。
これを『身体図式(ボディスキーマ)』といいます。
しかし、ここでの身体は物理的にある身体ではなくあくまで脳の中に図式されている身体であり、”身体表象”といわれることもあります。
私達ヒトは、生きていく中でこの身体表象を利用しますが、これは刻々と変化する時間軸の中でリアルタイムに常に変化します。
そして、この身体表象には、いくつか種類があり今回はそれをご紹介していきます。
身体表象の種類
さて、私達の身体というものは生きていると必ず変化していきます。
子供から大人に成長するにつれて手足が長くなったり、大きくなることもあれば、一方で大事故によって手足がなくなってしまう。というようなこともあります。
すると、脳内でもこれに対応したように表象は常に変化していきます。
このように、生きていく中で常に変化し続ける身体表象を『オンラインの身体表象』といいます。
また、例えば何か道具を使う場合を考えていただきたいのですが、私達はその道具をいとも簡単に自分の身体の一部のように扱うことが出来ますよね。
これは、どういうことかというと自分の脳内の身体表象が道具まで拡張したためと考えられています。
つまりオンラインで刻一刻と変化するということは、道具を持ったりすることで、脳の中では身体表象が使用する道具まで拡張することから、これを『拡張する身体表象』といいます。
そして人は、常に自分の身体を意識することが出来ます。
例えば目をつぶっていても、どこに手があるか、足があるかも分かるし、閉眼のまま右手を動かしたとしても、その動かした手が自分のものであると分かります。
このように、自分の身体が意識できる表象を『意識化される身体表象』といいます。
またさらに、目の前で友達が怪我をして苦痛な表情を浮かべていたりすると、その痛みに共感し「大丈夫?」と声をかけたり、さらには自分までも少し顔をしかめてしまうことがあります。
これは、ヒトは同じ身体構造を持っていますので、他者の身体状態に共感することができるのです。これを『共有する身体表象』といます。
このように、私達の脳内では様々な身体表象があり、この表象を元にあらゆる運動や共感といったものが構築されていくのです。
逆に先ほど述べたものとは違い変化しない身体表象もあります。
それが『意味付けられた身体表象』と言われるものです。
これは、過去の身体経験に基づいて概念化されたもので、要は記憶の中に貯蔵された身体表象とも言えます。
最後に、身体表象とは少し違いますが、『共有する身体表象』と似たようなもので、私達は他者の運動や動きを見ただけで、自分の脳内でもその他者と同じニューロンが発火すると言われています。
これを『ミラーニューロン』といいます。
では、これら身体表象がどのようにして構築されていくのか。
この神経基盤などについてはまた改めて書いていこうと思います。
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