この記事では、理学療法士&作業療法士の国家試験にて出題されやすい表情筋と咀嚼筋を一覧でまとめています。
ぜひ、本記事を読んでテスト対策等に活かして頂けると嬉しいです。
【学生さん必見】表情筋&咀嚼筋を一覧で解説!
咀嚼筋は全部で4つ
咀嚼に関わる筋肉は、全部で4つです。
- 外側翼翼突筋
- 内側翼突筋
- 咬筋
- 側頭筋
量はそんなに多くないのでしっかり抑えていきましょう。
そして、この4つは作用が1:3で分かれます。
1:3とは、上記筋肉の組み合わせのことを指しています。具体的には…
外側翼突筋と内側翼突筋・咬筋・側頭筋という組み合わせです。
では、この1:3にはどのような関係があるのか?
というと、それは「作用の違い」です。
外側翼突筋は『閉口』それ以外は『開口』と覚える
外側翼突筋の作用
外側翼突筋の作用は「口を閉じる」ことです。
具体的には、下顎骨を前下方へ動かすという作用があります。
内側翼突筋・咬筋・側頭筋の作用
内側翼突筋・咬筋・側頭筋の作用は「口を開ける」ことです。
口を閉じる時は外側翼突筋一つで行われますが、口を開ける時はこの3つの筋肉が共同で機能するという点がポイントになります。
なお、特に外側翼突筋と内側翼突筋は作用が多少複雑なところがあるので、その点を少し整理していきます。
外側翼突筋と内側翼突筋の作用
右側へ顎を片寄らせる運動の場合
- 左外側翼突筋
- 左内側翼突筋
ポイントとしては、右側に顎を動かすときは反対の『左』翼突筋が作用すること。
左側へ顎を片寄らせる運動の場合
- 右外側翼突筋
- 右内側翼突筋
ポイントとしては、左側に顎を動かすときは反対の『右』翼突筋が作用すること。
顎を前に突き出す運動の場合
- 外側翼突筋
- 内側翼突筋
顎を前に突き出す時は、外側&内側翼突筋両方が作用する。
咀嚼筋の支配神経
4つの咀嚼筋の支配神経は全て『三叉神経』です。
しっかり抑えておきましょう!
表情筋は全部で9つ
それでは、次は表情筋についてです。
表情筋の数は全部で9つと、咀嚼筋に比べるとその量が増えるで覚えるのが大変かもしれませんが、しっかり抑えておきましょう。
- 前頭筋
- 鼻根筋
- 眼輪筋
- 大頬骨筋
- 頬筋
- 笑筋
- 口輪筋
- 広頚筋
- 皺眉筋
①前頭筋
作用
- 眉を持ち上げる
- 額に横皺をつくる
支配神経
- 顔面神経
②鼻根筋
作用
- 鼻に皺を寄せる
支配神経
- 顔面神経
③眼輪筋
作用
- 目を強く閉じる
支配神経
- 顔面神経
④大頬骨筋
作用
- 広角を上方・側方へ動かす
支配神経
- 顔面神経
⑤頬筋
作用
- 頬をくぼませる
支配神経
- 顔面神経
⑥笑筋
作用
- 広角を後ろに引く
支配神経
- 顔面神経
⑦口輪筋
作用
- 上下の唇を合わせ突き出す
支配神経
- 顔面神経
⑧広頚筋
作用
- 下唇を後方へ引く
- 頚部の皮膚を鎖骨から引き上げる
支配神経
- 顔面神経
⑨皺眉筋
作用
- 眉を内下方に引き眉を寄せる
支配神経
- 顔面神経
以上となります。
表情筋のポイントの一つは支配神経が全て『顔面神経』支配であるということです。
なので、咀嚼筋は『三叉神経』、表情筋は『顔面神経』と覚えておくと良いかと思います。
なお、顔面以外の筋肉の支配神経についてはこちらの記事で一覧にしてまとめていますので、ご興味ある方はご覧ください。
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