【成長の足枷は環境じゃない、自分】もっと成長したら挑戦してみます!はほとんどやらない説

何か新しいことを始める時に「もっと技術を高めてからチャレンジします」とか「もう少し成長してからやります」という理由で断念する人を僕はこれまで山ほど見てきました。

で、あくまでこれは僕の感覚ですが、こういった理由でチャレンジを踏みとどまった人が実際に挑戦に舵を切る瞬間って正直ほとんど見たことがありません。

「自分の成長伸び代に賭けている人っていつまで経ってもやらない説」

これ、あるなぁと思ってます。

目次

【成長の足枷は環境じゃない、自分】もっと成長したら挑戦してみます!はほとんどやらない説

最初からクオリティの高さを追求するとずっとスタートできない

「もっと技術を高めてから」とか「成長してから」という類って独立・起業したりするケースでよく出てくるワードなんですが、他には「大学院に行こうと考えてます…」という人も過去いて同じような理由で躊躇してました。

で、このマインドって自分自身の現状を把握し「もっと頑張らなきゃいけない」という前向きな印象を抱く一方で、現実問題としてはそこそこ悪魔の呪文でもあるんです。

前提として言っておくと、決して「レベル5の状態で無謀に飛び込め」と言いたいわけじゃありません。

起業するのも大学院に入るのも、今の自分にとっては少し背伸びが必要でストレッチがかかった挑戦であることに変わりはないので、そういう意味で少なからずリスクが付きまとうわけですから。

だから、しっかり準備をするというのはすごく重要ですし、僕も「兎にも角にも行動あるのみ!」みたいなスタンスは割と反対派です。

故に、ここで伝えたいポイントというのは「もっと技術を高めてから」とか「成長してから」というこれらが、挑戦を断念するための理由になっていないかと。

要は、「技術を高めてからって、それいつになんの?成長ってどこまでいったらクリアなの?」という…

何かスタートする前に、「自分自身が持つスペックを100点近くにもっていってから動き出そう」と考えてる人って結構多いと思うんですが、これをやっちゃうと実は目には見えませんが貴重なボーナスタイムを逃してしまっている可能性があって、それ何かわかりますか?

答えは『スピード』です。

起業する時とかは、自分が手がけるサービスのクオリティがマックス値まで引き上がらないとリリースしないとかがありますよね。

実は、何か新しいことをスタートさせる時ってクオリティそのものよりもスピードの方が圧倒的に重要なことがあって、それは「何をやるか」によって変わります。

クオリティとスピードの体重のかけ方は「やること」で変わる

ここ分かりやすく説明するために、これから何らかの形で起業・独立を考えている人向けの内容で解説しますね。

何かサービスをリリースする時に「最高のクオリティが求められる」、逆に言うと「低いクオリティでスタートを切っちゃまずいサービス」があります。

それは、不備があったら大損害を喰らうビジネスです。

これ大きく2つあって、一つは、『テーマパーク』のように「ユーザーの期待値がリリース前から爆上がりしている」サービスです。

そして、もう一つは「人の命が関わっているサービス」です。例えば『航空ビジネス』とかですね。不備があったら何百という人の命を失うことになり、仮にその不備が原因で大事故が起きたら一気に信頼は地の底まで落ちるでしょう。

二つ目は分かりやすいと思うで、一つ目をもう少し深掘りすると…

テーマパークのような事業規模がデカくって、オープン前から期待値の高いサービスはスピードよりクオリティが求められる典型的なビジネスの一つです。

というのも、期待値の高いサービスがスタートした瞬間に不具合だらけだとお客さんの熱が一気に冷めるからです。

だから、こういったビジネスはオープン前に入念にスタッフの導線確認をしたり、機械の不具合をチェックしたりと極限まで高いクオリティでスタートしなきゃいけません。

加えて、こういう規模感の大きいサービスは“時間をかけることが許される”というのも大きな特徴だったりします。

なぜならば、テーマパークビジネスって莫大なお金がかかるので競合もそう簡単に生まれにくいし、だからと言ってスーパーマーケットみたいに「今すぐできてくれないと困る」というわけでもない。

むしろ、「2年後の◯月◯日グランドオープン!」と大衆に投げることで、そこからこの日を迎えるまで、その期間がいかに長かったとしても「2年後ここに遊園地できるね!楽しみだね!」という具合にワクワク感を醸成することができます。(これが期待値を爆上げする要因になる)

参入障壁の低いサービスはスピードが命

では、逆にスタート時にクオリティよりもスピードが求められるサービスとは何か。

それは、誰でも始められるくらい比較的簡単な事業です。 要は、ライバルが増えやすい事業ですね。

例えば、『コンビニ』とかはその典型かも知れません。 コンビニの大手といえば『セブンイレブン』『ファミリーマート』『ローソン』の3社が市場を席巻している状態ですが、彼らの戦略って一言で言えば『陣取り合戦』なんですね。

いかに早く、他社よりも多くいろんな地域にフランチャイズ展開できるか。 ここにかかっています。

実際に、この3社の中で現在トップランナーであるセブンイレブンの出店数は2万店を超えているのに対し、2位のファミリーマートは1万6千、3位のローソンは1万4千店ほどです。

http://www.garbagenews.net/archives/2392411.html

他にも、スマホアプリとかもスピード重視なサービスの一つです。 なぜならば、現在スマホアプリって誰でも簡単に作れちゃうからです。

なので、先に作ったもの勝ちというのがこの業界の勝ち方で、速攻リリースしてユーザーを囲い込んで、その都度ユーザーの意見を元にアップデートを繰り返し行い、徐々にクオリティを追いつかせていくみたいな戦略をとっています。 →アプリのアップデートが多い理由はこれです。

クオリティは80点でいい

このように、ライバルが沢山いるような業界で勝負していく場合心得ておかなくちゃいけないことは、『80点のものをいかに量産できるか』これです。

このマインドがとっても大事になってきます。 なぜならば、品質の高すぎるものを作ろうとすると再現性が乏しくスピード感が落ちるからです。

ちょっとこの辺のロジックを説明しますね。

  • 高品質のものを作ると、コストがかかるので販売価格を上げないといけない。
  • ただ、自分がいる業界はライバルが多いので価格を上げ過ぎると買ってくれない。
  • だからといって、価格を下げてしまうとコストが高い分利益が出ない。つまり儲からない
  • 価格を下げるなら、その分『回転率』を上げないといけないので量産体制が必要になる。
  • 一個の製品クオリティが高過ぎると量産体制が敷きにくい(再現性が出しにくい)

こういう感じの流れです。

なので、テーマパークみたいに簡単にライバルが増えないような事業以外は、とにかく早くスタートダッシュを切って、走りながらクオリティを上げていくというのが基本姿勢になるわけです。

ただ、当然ですがクオリティが低すぎてもダメです。80点というのが大事でして、クオリティが低すぎるとそもそも誰からも相手にされないので、もしこれから起業や独立を考えている人は、ここを強く意識しておきましょう。

「成長するまで」ではなくケツを決めちゃう

だいぶ前置きが長くなっちゃいましたが、ここまでの話しを自分ごの話しに抽象化していきます。

僕は自費リハビリ施設を立ち上げましたが、この事業自体ライバルが増えやすいかというと“今は”まだ大丈夫だが、ここ数年ポツポツ増えてきている現状をみると、今後はその数が増えていくことが予想されます。

なので、自分自身のクオリティが最高潮に達するまで待っていたら、おそらく乗り遅れる可能性が高いです。

これを強く感じたので、創業当時本当は大学院を卒業後にじっくりスタートしようと思っていましたが、数年前倒し在学中に起業しました。

じゃあ、現時点で「自分のスキルが上がるまで…」と思っている人はどうしたほうがいいか。

というと、これはあくまで一つの案ですが、『挑戦する日を決めちゃう』ことです。

というのは、「自分が成長するまで」という目標設定って天井が見えないので、永遠に目標が達成できない可能性がまあまあ高いんですね。

逆に、あらかじめ「◯年後の◯月に○○に挑戦する!!」と決めちゃえば、もうそこをゴールにしてどれだけ自分のスキルが高められるか、みたいな思考に切り替わるので結果的にそっちの方が成長スピードも質も上がるような気がしています。

もし仮に現状のあなたのスペックが物足りなくて、それでも始めよう、頑張ろうと思ったならば、そこはもう走りながら高めていけばいい話しなので小さく始める場合は特にスピード感を殺しちゃまずいです。

まとめると

今回は、「もっと成長したら挑戦します!」という人ってほとんどやらずに終わることが多いよね。という話しをしました。

あなたが成長するまで世間は待ってくれないし、チャンスは常に流動的です。

だったら多少スペックは劣るかもしれないけれど、ひとまず死なない準備だけしておけば、あとは走りながらパフォーマンスを高めていけば良いのではないかなと思います。

そのためにまず今日すべきこと。

それは「挑戦する日を決めること」

話しはそれからです。

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