【療法士必見!】誰でも出来る『副業の始め方』とは
そもそもこの先『副業』は必要か?
さて、これから『副業』に関していろいろお話ししていこうと思いますがその前に、まずそもそも‟この先副業は必要になるのか?”という問いについて考えたいと思います。
僕は個人的に、今後『副業は必要である』と考えます。
ただ、それには例外があって以下に当てはまる場合は副業自体必ずしも必須ではないと考えています。
- 未婚である(1人分の生活なら副業なしでもたぶんいける)
- 夫婦共働き(1人で家族を養うのは厳しいが、夫婦で合算するならいけるかも…)
- (給与が上がる前提で)役職についている(これは職場にもよるのでグレーだが…
ただ、あくまで『必須ではない』ということなので、人によっては必要になることもあるのではないかと思っています。
では、なぜ僕が副業は必要であると考えるか。
その理由をお話しします。
人生100年時代を乗り越えるために
日本の平均寿命が大きく伸びているいま。
世の中では人生100年時代ともいわれ、今の20~30歳より以下の人たちの多くは当たり前のように100歳まで生きることが多くなると考えられています。
生きていく時間が長くなると当然ですが、その分生活するための『蓄え』が必要になってきます。
『蓄え』というのはお察しの通り、『生きていくために必要なお金』の事です。
今後、生きる時間が圧倒的に長くなっていく中でその蓄えをいかにして稼ぐかというのは、100年時代の大きなテーマの一つともなっています。
しかし、皆さんご存知のように昨年から消費税の増税や物価自体が上がったりと、自分達ではどうしようもない環境の変化が次々に起こっています。
また理学療法士に限っていうならば、今後もしばらくは高齢化が進むので需要はある一方でそれに比例して資産が増えるとは限りません。
なぜならばリハビリテーション医療費が削減されることにより、医療職種に入ってくる金額の絶対量が減ることに加えて、昨今の理学療法士の急増によって減った財源を多くの人数で割らないといけないからです。
『理学療法士・作業療法士の給与総額とその規定要因について』より引用
つまり、「出ていくお金は増えるが、入ってくるお金は減ってくるよ」という位置に私達はいるわけです。
私達は、これらのマクロ環境を踏まえた上で100年時代を生きていかなければなりません。
それは当然、自分一人だけではなく家族を含めてです。
だからこそ、副業という選択肢はこれからの時代を生きるための1つのツールになり、今後ダブルワークをする人というのは増えてくるのではないかと個人的には思っています。(2022年現在はもう増えてます)
自分の人生は自分で面倒見ないといけない時代
さて、少し話しを変えます。
トヨタ自動車を始めとする様々な大手企業が「終身雇用は難しい」と言う声明をだしました。
これって私達にとって何が嬉しくないのか。
というと、昔の日本は終身雇用制度が幅を利かせていたので、とりあえず大企業に就職さえできれば会社が一定の給料をだしてくれ、経験年数と共に役職が付き給料アップの流れがありました。
だからその結果、『とりあえず就職すれば一生安泰』という空気感があったわけです。
一方で現在どうなっているかというと、先ほど述べたようにこの終身雇用制度が崩壊してきていて、だからこそ国は代わりに『副業を認めようじゃないか。』という政策を打ち出してきています。
よって、いま多くの企業が副業を認め始めていて、それはつまり何を意味するかというと…
「自分の人生は自分で面倒みなさいよ」
という風潮が強まってきているということです。
逆に言えば、このように時代が変化しているということはより“個”が際立つようになってきたとも言え、僕はこのような変化を結構ポジティブに捉えていて、迎合している派です。
なぜ、副業を始めることに躊躇するのか
では、そんな背景を踏まえて「よし、副業始めるか」と言うと実はそんな簡単な話ではなく、実際一定数以上の人が副業を始めることに躊躇する場合が多いです。
これは一体なぜなのか。
リスクが怖い
1つはこれでないかと思います。
実は、副業を始めるにあたって人の心理は大きく2つに分かれます。
それが、『リソース・ベースド・ビュー』と『ポジショニング・ビュー』という考え方です。
この2つは、企業が何か新しい経営戦略を打ち出していく際に用いられる考え方ですが、これを参考にながらお話しします。
リソース・ベースド・ビューとは
経営戦略的にいうと、リソース・ベースド・ビューとはその企業が持っている資源を利用して戦略を立てていくことをいいます。
この考えを副業を始める場合に置き換えるなら…
「自分に何らかのスキルが身についたら副業(ビジネス)を始めよう!」みたいな感じです。
ポジショニング・ビューとは
一方ポジショニング・ビューというのは、会社に資源があるなし関係なく、利益が産めそうな環境を探してまずはじめにそこにポジションをとって、そこからさまざまな戦略を講じていくという考え方です。
これもまた、副業を始める場合に置き換えると…
「とりあえず、環境にとびこんでみてその中で必要なスキルを身につけよう!」
といった具合で、つまり平たくいうと「考える前にとりあえず動いちゃえ」みたいな感じです。
この2つの考え方どっちともメリットがあって、優劣はつけられないのですが基本的にベンチャー企業の社長さんの多くは『ポジショニング・ビュー』なんだそうです。
新規のサービスやビジネスを始める企業のこと
ポジショニング・ビューの考えで動き始めると準備不足等で、もちろん失敗することも当然あります。
ただ、一方でその際の“スピード感”というのは実は何か始める時に凄く重要なんです。
なぜか。
それは、「とりあえずもうちょいスキルアップしたら…」と迷ったり躊躇している間に、自分が始めようと思っていたポジション(副業)は他の人によってすぐに奪われてしまうからです。
だからこそ、まだ手が付けられていない場所(いわゆるブルーオーシャン)があれば、まず行動を起こしてそのポジションに着き、そこから試行錯誤しながら同時並行でスキルを上げていくという手段が用いられるのです。
まだまだライバルが少なく競争環境が激しくない未開拓市場のこと。その対比として使われるのが『レッド・オーシャン』であり、これはライバルが沢山いて競争環境が激化している市場のこと。
副業に限らず、「何か始めようかな」と思う際に、それを踏みとどませる要因の多くはリソース・ベースド・ビューの考えが強すぎて、準備期間に時間を多く割いてしまうからです。
『新しいスキルを身につけてからやろう』や、『もう少しスキルアップしたら…』という思いが先行するので中々一歩を踏み出せません。
しかし、実際のところこのような心理状態になるのは仕方がない部分というのもあります。
なぜならば、なにか新しい事を始めるにあたっては基本的にリスクというものが伴うからです。
ポジショニング・ビューのように、「とりあえず飛び込んじゃえ」というスタイルはスピード感があって良い一方、それ相応のリスクが必ずひっついてきます。
だからこそ、副業を始めようとする多くの人は出来るだけ安全なリソース・ベースド・ビューの考えが強くなってくるのです。
では、一体どのように副業を始めることが適切なのでしょうか?
副業を始めるコツ『既存のスキルを活かせるポジションをとる』
2つの考え方を組み合わせる
副業を始めようとする際、多くの人は何らか新しいスキルを身につけてからと考えがちですが、もし現時点で自分の知識や技術が仕事に変わるかもしれないと考えたらどうでしょうか。
つまり、『今ある既存のスキルをどうすれば活かせるか?』ということです。
既存のスキルを活かすので、一見リソース・ベースド・ビューの考え方に見えますが、ポイントは今持っている知識や技術を『活かせる場所』を考えることで、これはポジショニング・ビューの考え方です。
要は、リソース・ベースド・ビューとポジショニング・ビューを組み合わせることで、副業となり得るものを見つけるのです。
誰でも既に『活かせるスキル』は持ち合わせている
とは言うものの、副業にできるような知識や技術なんか持っていない…
これ、本当にそうですか?
実は、副業に出来るスキルというのは既に皆さん持っています。
なぜならば、先ほど言ったように副業を始める上で大事なのは『既存のスキルを活かせるポジショニングをとること』だからです。
「持っていない」という人は本業に関わること以外のスキル、つまり『新しく学び直さなければならない知識や技術でしか副業は出来ない』と考えているからではないでしょうか?
そうすると、当然持っていないという人が多いかもしれませんが、そもそもいま何かしら本業があるのであればその時点で副業に活かせるスキルは持っているはずなんです。
繰り返しになりますが、副業を始めようとする時、別に何か新しい知識や技術を獲得する必要はありません。
今ある本業のスキルが別で活かせるポジションを探せばよいのです。
例えば、理学療法士がリハビリテーションに関わる知識や技術を持っていないなんて事はないはずです。(資格を使って働いていれば)
だけど、それ自体が本業のみでしか使えないと思っていると、理学療法に関連する知識・技術が業界限定スキルであるという錯覚を起こしてしまいます。
ただ、少し視点を変えるとリハビリに関心がなくてもその知識や技術を欲している人というのは案外世の中には沢山います。
それこそがポジションの一つです。
仕事というのは顧客のニーズがあって、そのニーズに自分が応えることのできるスキルさえあれば成立するわけです。
例えば、動画編集を本業とする人がいた場合、そのスキルを活かしてYouTubeを始めることは既存のスキルを別のポジションで活かした典型例です。
要は今あるスキルが業界限定資格なのか、もしくはそれ以外でも活かせる場所があるかです。
副業を始めるコツ『僕の場合』
おこがましいですが、僕の場合を少し例に挙げさせてもらうとこのきんたろーブログは僕自身の副業の一つです。
僕が当時持っていた既存の『スキル(出来ること)』をまとめると以下の様な感じです。
- 文章を書く
- 理学療法の知識と技術
- MBAとしての経営戦略の知識
この中で、文章を書くことが得意だからといっていきなり作家や小説家になる、つまり本業にしようと思ってもそりゃ勝てません。
同様に、リハビリテーションに関わる知識・技術があってもその業界だけを見ていては既に僕よりも遥かにレベルの高い沢山のスペシャリストが存在していますから差別化が図れません。
となれば、この『出来ること』を組み合わせて、活かせるポジションを見つけなければならなかったのですが、僕の場合その場所こそが『ブログ』だったわけです。
せっかく文章書くことが好きで医療関連の勉強が好きならばこれを活かさない手はない。と、これが最初にスタートを切った僕の副業です。
もちろん、副業ですから『収入』に変えないといけないので、その後ブログ自体を収益化するために必要なスキルをブログを作りながら身につけました。
いわゆるポジショニング・ビューです。
最後に
人には得意不得意がありますが、個人的には何か一つでも得意なことがあればものすごくラッキーだと思っています。
ちなみに、『人前に出るのが恥ずかしくない』とかも立派な得意項目だしめちゃめちゃ強いアドバンテージですからね。
逆に、得意なことがない人も悲観しなくて全然大丈夫です。
思い返してみてください。
得意ではないけれど、学生時代嫌々でもいいから学んだ知識や技術があるでしょう。
働きながら自然と身に付いたスキルがあるでしょう。
それ、100%活かせます。
活かせるポジションが必ずあります。
なぜならば、今の時代活かせる媒体ならいくらでもあるからです。
ネット関連だけでも少なくともこれくらいはあります。
- 文章書くのが好きならクラウドワークスやブログ
- ギャグセンスが高いならYouTubeなどのSNS
- ハンドメイドが得意ならBASE(ベイス)などの自分専用ネットショップ
可能性は山ほどあるので、自分のスキルをもう一度見直してみてはいかがでしょうか?
最後に今回のまとめです。
副業をする上で最も大切なのは…
『いま持っているけど自分では気づいていないスキルにまず気付くこと』
そして、そのスキルを活かせるポジションを見つけることが副業を始めるにあたってすごく重要です。
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