リハビリテーション– category –
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痛みの科学
【セラピスト必見】腰痛に関して効果的ではない10個の誤解と真実
「腰痛について誰もが知っておくべき10の真実」なる論文が2020年に発表されたのをご存知でしょうか? 著者は、ピーター・オサリバン。僕が大好きな痛みに関する研究者の一人です。 https://bjsm.bmj.com/content/54/12/698.full 原著論文は一部のみ閲覧可... -
痛みの科学
【質問紙法のデメリット】痛みを評価する前に必ず行っておきたい2つのこと
整形外科疾患であれ、脳血管疾患であれよく共通する症状の一つに「痛み」があります。 とはいえ、痛みを患っている患者様のリハビリを行う際に、セラピストが痛みそのものをバクッと一括りで捉えてしまうとまぁまぁの確率で迷宮入りしちゃいます。(その結... -
痛みの科学
【30年前の知見って知ってた?】腰痛の85%は原因不明、これはもう古い
「腰痛の85%は原因が不明、つまり非特異的腰痛です」 この一言が最初に唱えられ始めたのは1992年、一つの論文が発表されたことを皮切りに一気に広まりました。 世はまさに大海賊時代に突入したわけです。 ちなみに、そのきっかけとなった論文というのがこ... -
痛みの科学
【2022年コクランレビュー】痛みの「強さ」を共通認識できるツールは○○
痛みの強度を評価するとき、皆さんはどのような評価スケールを用いていますか? Visual Analogue Scale(VAS)を用いる人もいれば、Numerical Rating Scale(NRS)を用いる人もいるかと思います。 では、それを踏まえた上でもう一つ質問。 「なんか、痛み... -
症例発表&論文
「分からないことが分からない」時の質問の仕方
リハビリテーション業界に限らず、仕事もしくは学校生活を送っていく上で「わからないこと」って誰しもあると思うんですね。 で、そんなときに取る行動はおそらく2つで、「自分で調べる」か「誰かに聞く」だと思います。 どちらのアクションも重要なのは、... -
痛みの科学
【痛みの認知的側面】慢性的に肩が痛いの原因は肩ではなく○○にあるかもしれない
慢性疼痛をはじめ、「痛み」の病態を探っていく際に欠かせないのが痛みそのものを多面的に捉えることです。 多面的というのは具体的に『感覚的側面』・『情動的側面』・『認知的側面』に最近では『社会的側面』も加えた大きく4つの側面から痛みをとらえて... -
痛みの科学
【脳の中でつくられる痛み】運動によって生じた体性感覚情報と視覚情報間にズレが生じるsensory-motor conflictという現象
運動の意図と感覚情報(視覚と体性感覚)にズレが生じると痛みや異常知覚を惹起するという現象は、主に慢性疼痛患者様などによく見られるメカニズムの一つだったりします。 ちなみに、こうした運動と感覚情報のズレが生じることを『sensory-motor conflict... -
神経科学
【2023年最新】ペンフィールドの脳内一次運動野におけるホムンクルスの概念が刷新!
「脳内には綺麗にマッピングされたホムンクルスがあるよね」 これは、おそらく殆どのセラピストの皆さんの中である程度一致する見解だと思います。 用語解説『ホムンクルス』 ホムンクルスとは、大脳皮質一次運動野(M1)と一次体性感覚野(S1)において、... -
筋骨格系
【知ってた?】足関節捻挫後は患側のみのリハビリに囚われない方がいい
スポーツ現場において、足関節の障害は膝関節に次いで2番目に怪我が多い部位です。 特に、足関節捻挫はスポーツに関連する怪我の約4分の1を占めており女性の方が男性よりも多く見られる傾向にあります。 また、足関節捻挫はその再発率というのがとても高い... -
痛みの科学
CRPSに対するミラー療法の限界とその代替手段をご紹介
皆さんは、複雑性局所疼痛症候群(CRPS)という難治性疼痛疾患をご存知でしょうか? CRPSは、外傷などをきっかけに手や足などに痛み等が残存してしまう状態になっており、これまで治療法としてよく用いられていたのが『ミラー療法』なのですが、しっかり効...