痛みの科学– category –
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痛みの科学
【痛みの認知的側面】慢性的に肩が痛いの原因は肩ではなく○○にあるかもしれない
慢性疼痛をはじめ、「痛み」の病態を探っていく際に欠かせないのが痛みそのものを多面的に捉えることです。 多面的というのは具体的に『感覚的側面』・『情動的側面』・『認知的側面』に最近では『社会的側面』も加えた大きく4つの側面から痛みをとらえて... -
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【脳の中でつくられる痛み】運動によって生じた体性感覚情報と視覚情報間にズレが生じるsensory-motor conflictという現象
運動の意図と感覚情報(視覚と体性感覚)にズレが生じると痛みや異常知覚を惹起するという現象は、主に慢性疼痛患者様などによく見られるメカニズムの一つだったりします。 ちなみに、こうした運動と感覚情報のズレが生じることを『sensory-motor conflict... -
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CRPSに対するミラー療法の限界とその代替手段をご紹介
皆さんは、複雑性局所疼痛症候群(CRPS)という難治性疼痛疾患をご存知でしょうか? CRPSは、外傷などをきっかけに手や足などに痛み等が残存してしまう状態になっており、これまで治療法としてよく用いられていたのが『ミラー療法』なのですが、しっかり効... -
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【筋-筋膜性疼痛を深掘り】筋肉と筋膜が生み出す4つの痛みの特徴
すっごく唐突なんですが。 皆さん、筋-筋膜性疼痛の痛みの特徴って知ってます? いや、これは質問の精度が悪すぎるすみません。関係ないんですけど、質問力の高さってすごく重要ですよね。いま現在AIが答えそのものを教えてくれたりするわけですが、質問す... -
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【病態をふわっとさせるな】歪みは歪みでも腰痛に関連する歪み多分皆んなが思ってるやつと違う
本記事は、オンラインサロン『はじまりのまち』内で発信している記事です。本サイトでは途中までご覧いただけます。 姿勢の歪みが腰痛の原因なの? それとも運動機能の障害が痛みを引き起こす? 痛みを「運動器障害」として捉えると、「当然だよね」と思わ... -
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【動くから痛くなるの?】動作誘発性疼痛と情動・認知的側面のつながり
本記事は、オンラインサロン『はじまりのまち』内で発信している記事です。本サイトでは途中までご覧いただけます。 近年、筋骨格系疼痛の領域において『動作誘発性疼痛』が注目されています。 これは、その言葉の通り「動くことによって引き起こされる疼... -
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【2023年最新】予後を左右する!腰椎椎間板ヘルニア手術前の重要ポイント
腰痛は現代人にとって身近な悩みで、手術を受けることが最善の選択とされるケースも少なくありません。 しかし、皆さんは手術を受ける前にどのような要素が回復の過程に影響を与えるのかご存知でしょうか? そんな疑問に答えるため今回は、最新の研究をも... -
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【痛みの理解を深める】最新研究が明かす、痛み評価の3つの鍵
痛みは私たちの日常生活において避けられない存在であり、個々人が経験する感覚の違いや痛みの原因の多様性が、痛みの評価を複雑なものにしています。 この記事では、痛みの評価に関する最新の研究をもとに、痛みの入力・処理・出力という3つの要素を分か... -
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【CRPS治療の最前線】 意識的・無意識的な運動連携の秘密
CRPS(Complex Regional Pain Syndrome:複合性局所疼痛症候群)は、外傷や手術後に発生することが多い慢性的な疼痛と感覚・自律神経・運動機能の障害を特徴とする症状群です。 CRPSは主に以下2つのタイプに分類されます。 CRPSタイプⅠ:明確な神経損傷が... -
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【国内の研究報告】健常者と慢性腰痛患者の脳活動には特徴的な違いがある!
この記事では、昨年(2022年)国内で行われた研究を参考に、慢性腰痛患者さまの脳の特徴について解説していきます。 昨今、痛みと神経系の関連を示す研究は増えてきており、特に今回はこれが国内で、しかも大規模で行われた研究ということで非常に貴重な報...